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ヨーロッパ横断チャリ旅行記(35)

ヨーロッパチャリ横断旅行記(35)6/15 
ブダペスト~エステルゴム
走行距離:77㎞ 所要時間:5時間45分 走行時間:3時間59分
主な項目:整備されてる自転車道、いろんな自転車に会う、レストランで夕食、驚きの大聖堂、(写真多めです)
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 朝、5時半に起きて、ホステルの共有スペースで日記作成。
 7時朝食。パン、ハム、ヨーグルト、ツナペースト、生玉ねぎ、牛乳。ホステルの管理人近藤夫妻に見送られてベオグラード8時15分出発。
 晴、ほぼ無風。通勤の混雑で、市街地を抜けるのに手間取ったが、徐々に交通量は少なくなり、順調にチャリを進める。国道を30キロほど走る。途中でNさんが、左のサイクリング道を数日前に出会ったドイツの自転車ツアー「Rad&Reisen(自転車と旅行)」グループが走っているのに気が付く。我々も自転車道に入る。
 自転車道は中央に線が引いてあり、丁寧な整備がされている。ブダペストを越えたら急に対抗してくるツーリストの数が増えた。今日出会った人たちの人数は、団体で走っている人たちも含めて150人はいたかも。ハンガリー政府が観光政策の一つとして、ブダペストから以西の自転車ルートの整備に力を入れているのかな。ブダペストからあっちはセルビアに行くだけだから、力を入れていないに違いないなどと勝手に想像する。
 出会う人たちは、夫婦のカップルが多いが、親子連れ、女性たちの集団、男性集団と様々だ。使っている自転車は、マウンテンバイクとクロスバイクが半々くらい。意外にもドロップハンドルは我々以外一人も出会ったことがない。国道を走っていると時折ロードレーサーが高速ですれ違ったり追い越していくのに出会うだけだ。レジャー用としてドロップハンドルは普及していないのかな、と不思議に思う。
 珍しい自転車も見かけた。二人乗りのタンデム車だ。我々と同じくらいの年齢の夫婦が二人でペダルをこいでた。あれは難しいらしい。私の娘が面白そうだと、彼氏と二人でこれに挑戦したらしいが、うまく進むことができず、早々に一人乗り用に乗り換えたと言っていた。二人の呼吸がぴったり合わないとこけてしまうのだそうだ。そのタンデム車で、細い自転車道を難なく走り続けるお二人に感心してしまう。
 タンデム車は速い。なにしろ車輪が2個で、車体の重さは普通のチャリの1.5倍程度かな?それを二人でこぐのだから2馬力だ。我々が置いて行かれてしまうほどなのだ。こんなのに乘って街を走れたら相当楽しいだろうなあと思うが、残念ながら日本では公道での走行は認められていない。慣れないとこけやすい、という理由からなんだろうが残念だ。
 リカヴェント車に乗ってきた方ともすれ違った。これは慣れれば楽しいだろうなあ。日本でも長距離自転車イベントなどで乗ってる人を時々見かける。仰向けに寝そべった形で走るので、疲れないし速いそうだ。これも乗ってみたい自転車だ。ただ、直前の視界が良くないだろうから、これで狭く曲がりくねって、山のように湾曲した橋がかかったりしている自転車道をよく走れるものだと、これもまた感心してしまう。
 我々は休憩なしで自転車道を走り続け、出発から50キロほど行ったところのカフェでようやく休憩をとり、水分補給した。これだけ長く走り続けたのは初めてじゃないかな。今日は早めに着けるかも。と、また走り出し、12時にすぎにSzobのフェリー発着場に到着。
 自動車は4,5台ほどで、あとは自転車ツアー客がぞろぞろと自転車を引いて降りてくる。イギリスから渡ってきたらしい10名ほどの自転車の集団は、小径の車輪の自転車(よく街で見かけるね)に、大きなボックスを後ろにけん引している。おお、スモールバイクにビッグキャリア!と声をかけると、笑ってた。
 向こう岸に渡りたい自転車旅行客がどんどん増え、自転車がずらりと岸辺に並ぶ。待っている間はレストランでビールを飲んでいる人も多い。大丈夫なのかな、と心配になる。カフェなので食事は出ない。我々も腹が減ってきたが、我慢するしかない。向こうに渡ったら食べられるところがどこかあるだろう。
 到着後30分ほど待たされ、フェリーが自転車を満載して出発。これは確かにいい観光政策だ。これだけの人が行き来すれば、地元に落ちるお金は結構な額になるだろうな。
 フェリーはいつものごとく、台船に動力船を括り付け動かす方式だ。船長の船の操作の巧みさに舌を巻く。
 自転車ツアーの一人とおじさんと言葉を交わす。どこから来たの、日本から。そちらは?ドイツからだよ。どこまで行くの。アムステルダムまで行くんだ。ドナウデルタから来たんだよ。すごいな。
 間もなく台船は河岸に到着。皆さん一斉に走り始める。我々も中に交じって走る。自転車は長蛇の列に。我々はスピードを上げる。Nさん、人が多くて危ないし邪魔だと思ったのだろう。飛ばす飛ばす。まもなく、集団をほぼ追い抜いて先頭に立つ。そのまま、公道と自転車道を走り抜け、14時に今日の目的地、エステルゴムに到着だ。
 こんなに早く順調につくのも珍しい。泊まるホテルを探すのに少々苦労したが、Nさんの感で探し当てる。14時半チェックイン。
 おなかすいたな。飯食いに行こう。それからあの大聖堂の見学だ。
 ガイドブックで、エステルゴムにはハンガリーカトリック教会の総本山のスゼント・アダルベルト大聖堂があり、そのドームの高さはブダペストの聖イシュトバーン大聖堂と同じ96m。その主ドームの縁まで登っての光景は素晴らしいと書いてあった。
 大聖堂の裏のこじんまりとしたレストランに入る。フジ棚の下のテラスで、夕食も兼ねた食事をとる。Nさん控えめにソーダ水とスープ、チキン。私はビールジョッキとトラウトのソテーでいい気分だ。30センチほどのマスのバター焼きをきれいに平らげた。
 大聖堂に向かう。下から見ても、横から見ても、まあとても大きな建物だなあと思っていたが、正面の柱が見えたときの驚きに比べれば、ささやかなものとしか言いようがない。なんとまあ巨大な柱なことよ。思わず、柱を背景に写真を撮ってもらう。
 大聖堂の中、礼拝堂に入る。正面祭壇の上部に、巨大な聖母マリアの絵、両側面にキリストの誕生と死の場面の絵が飾られている。聖母マリアの絵は、ガイドブックによると、1枚のキャンバスに描かれた絵画としては世界最大級のものだそうだ。こういうのって、どうやって描くのかなあ。絵の具を塗る人がいて、画家が塗る色と場所を遠くから指図しながら描くのだろうか。
 教会のベンチが何重列にも並んでおり、その後ろの方で、座って何かお祈りをしている若者がいる。我々は単なる物見遊山、カメラ禁止の看板はなかったから大丈夫だと思うが、ちょっと気が引ける。しかし、撮りたいという誘惑には勝てず、静かに撮影。
 さあ、てっぺんまで登って来ようよ。どこから入るのかな。料金所は、大聖堂の入口の門の中にあった。一人700Ft払う。どこから登るのと聞くと礼拝堂に行けと言う。ん?どこかに階段あったっけ。行くと名札をぶら下げた男性が、正面右横の入口を指さす。
 おお、そうか。エレベーターあればいいな。90m近く登るんだからな。そんなものがあるはずがなかった。はじめ、幅2mほどのらせん階段を上る。するとドームの下の方の渡り廊下らしきところに出る。そこから幅1m程のらせん階段を上る。どんどん上る。さっきビールを飲んだためか、目が回りそうだ。
 おお、着いたか、と思ったら、ここが大聖堂のドームの真下だった。外に取り付けられた金属の階段を上る。なんだか恐ろしくなってくる。大丈夫かなあ。が、ここまで来たら後戻りなんてできない。いやあ、高いなあ。写真撮影。上には大きなドームが見えている。あのドームの屋根の縁まで上がるのだ。ドームの中に入ってまた上るらしい。
 ドームの入口にいる受付の方がちょっと待ってと言って、目の前で紐で通せんぼする。どうやら上から降りてくる人がいるようなのだ。人数制限があるのかな、なんて思ってたら違った。
 入口から客が4人ほど出てきて通行OKが出たので中に入る。らせん階段がある。狭い。幅70㎝かな?人ひとり通るのがやっと。そうか、この階段を降りてくるまで待たせられたんだ。
 らせん階段を上る。どんどん上る。まだ着かないのかい。いいかげん疲れてきたぞ。目が回ってくる。いやあ、これほどぐるぐる階段を上がったのは初めてだ。上の方にようやく終点らしい兆候が見えててきた。おお、あと少し。
 出口が開ける。係員があちらへと指さす。大聖堂のドームの屋根の縁を一回りするのだ。床は鋼鉄の金網。背中にはドームの屋根の緑色の縁がある。下界は。そりゃもう絶景この上なし。天気は穏やか。丘の上から85m程の場所。こんなに高いところにいるのに風がほとんどない。
 この地エステルゴムは、ドナウ川が曲がりくねったちょうどその場所にあるのだ、というのがはっきりわかる。ドナウの水がきらめいている。橙色の屋根瓦が、傾き加減の太陽に照らされ鮮やかだ。ゆっくり歩きながら写真撮影。
 10分ほどもいたかな?一回りして降り口へ。さっき上ったらせん階段を降りた後は、別の降り口専用のらせん階段を延々と目が回るほど降りて、ようやく地上に降り立つ。こちらにおいでになる機会があったら、一度は足をお運びください。いい旅の思い出になることうけあいです。
 19時半ころ宿に戻り、日記作成、明日の準備と打ち合わせをしてたら22時近くになってしまった。こりゃまずい、と遅めの就寝。


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ホステルの日本人管理人のご夫婦に見送られベオグラード出発。
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ベオグラード市内は電線もなくきれいな街並みです。
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途中、日本の自動車会社のタクシーを見てびっくり。懐かしいような嬉しいような。
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アスファルトの自転車道は気持ちがいい。ちゃんと真ん中に線が引いてある。政党の看板だろうか、なかなか斬新なアイデアだ。
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何かの集まりかな?人が集まってた。
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郊外に出ても自転車道は続く。
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タンデムの自転車で老夫婦がサイクリング。いいなあ。
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船着き場が見えてきた。緑が多いゆったりとした街だ。
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船を待つサイクリストがそろそろ並び始めた。
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我々は真っ先に乗船。後からサイクリングツアーの集団が押し寄せた。ここはサイクリングが観光資源なんだとわかった。
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みなさんクロスバイクに乗ってます。こんな楽しみ方を日本でもしてみたいけど。
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大きな観光船がドナウ川に浮かんでいる。のんびりした旅だろうなあ。
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エステルゴムの街に入った。大聖堂が見える。
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14時半にホテルにチェックイン。感じのいいホテルだった。
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部屋自体はそんなに広くないのだが、シンプルなたたずまい。
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一部屋にシングルベッド二つ。トイレとシャワーがついて一人7000円だった。。
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きれいな街並み。石畳の路地にはゴミ一つ落ちていない。
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大聖堂の裏手。聖堂の上方に「OVAE SVRSVM SVNT OVAERITE」の記載があった。調べてみたらラテン語で、英語に直すとSeek the things which are above となる。
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早い時間の乾杯はうれしい。だがこのビール一杯が後でかなりの負担になった。
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大きなマスのソテーはとても美味しかった。付け合わせの量が多い!満足!
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レストランの前に大聖堂に向かうと思われる道が続いていた。行けるかな?行けるんじゃない?ということで前進。
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階段を上がるとドナウ川がのぞき見える。
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大聖堂の裏手は野原になっていた。変に観光化していないところがすごい。
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大聖堂を支える高い壁。これもすごいな。
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トンネルの階段を潜り抜けて大聖堂の横に出る。
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これはすごい。なんと太い柱だ。思わず笑いが出てしまう。
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ハンガリーにおけるローマカトリックの総本山内部。正面の油絵は世界最大級の大きさだという。
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高いドーム。
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大きなパイプオルガン
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さて、いよいよドームのへりまで登るぞ。入場券は700Ft、250円弱だ。
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エレベーターは?あるわけないよね。日本だったらすぐエレベーターを取り付けるだろうね。こんな感じでゆったり上がって行けばいいと思ったら・・・
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渡り通路から大聖堂の真下に入る。
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さて、ここから本格的な登りとなった。
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だいぶ来たと思ったが、まだ上があった。螺旋階段は目が回る。ビールが効いてきた。大丈夫かなあ。
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なんで通せんぼしてるんだろう。上に上がる人の人数制限があるのかな?と思ったら全然違った。
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それにしてもまだ上はだいぶあるぞ。
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こんなに上まで来たところにこんな太い石の柱がのっかってるなんて。
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最上部へは怖くなるような螺旋階段の登りだった。目が回る。通せんぼしてたのは、螺旋階段が狭いのですれ違いが難しいからと理解した。こんなに大きいところに人が少しぐらい多く登ったところで関係ないだろうな。
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ようやく最上部に到達。
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前の人が待機しながら話をしてた。
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ドームの見学は反時計回りで一周となっているらしい。
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ドームのへりには幅70㎝ほどの通路が設置されていた。
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すごい見晴らしだ。ドナウ川が眼下に広がる。落ち着いた街並みと緑の木々。こういう場所を見ると、豊かさとは何かとつい考えてしまう。
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赤い屋根が広がるエステルゴムの街。
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さて。下りだ。しばらく待機した後、一挙に下る。またまた目が回る。
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ようやく降りてきました。
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大聖堂の正面。Nさんの姿と比べて柱の太さが分かるだろう。正面には聖母像が建っていました。
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